年金のクレジットカード払いの落とし穴

先日、年金事務所に行ってきました。
クレジットカードで年金を支払ってポイントやマイルを貯めようと思ったからです。
年金をちゃんと支払いながらも、値引きされて、しかも国も認めている全うな正攻法。
やらない手はありませんよね?
でも、結局手続きをせずに帰ってきてしまいました。
最大限の値引きにするためにも、1年間の年金分を1回で支払ってしまう前納制度を利用したかったのですが、今からでは前納制度が間に合わないことがわかったからです。
そこで、年金事務所で聞いたことと年金を正攻法で安く支払う方法をまとめて紹介します。
直接クレジットカードを使って年金を支払うのに必要な手続きや方法だけでなく、どうすれば年金が一番安くなるかを徹底リサーチした結果を書きます。
目次
年金が一番安くなる支払い方法はどれ?
年金が一番安くなる支払い方法は、2年間分の税金を前倒して納める方法です。
銀行からの引き落とし、クレジットカード払い、現金の3つの支払い方法どれでも安くなるのですが、それぞれで割引額が違います。
口座振替の場合、
2年前納:7820円/年 (2年間で15640円)
1年前納:41150円/年
6か月前納:2240円/年 (6か月で1120円)
毎月支払い:600円/年間(毎月50円)
安くなります。
クレジットカードと現金の場合の値引き額は同じです。
2年前納:7200円/年(2年間で14400円)
1年前納:3510円/年
6か月前納:1600円/年(6か月で800円)
毎月支払いは値引きなし
年金は、毎月支払うよりも前もって支払えば支払うほど安くなり、
口座振替で2年分の年金を前納するのが最も年金が安くなることがわかります。
年金は支払い額だけは年々高くなっているので、いやになることもあるのですが、払わないわけにもいきませんよね。
どうせ払うなら前納制度を利用した方が絶対にお得です。
年金は口座振替よりもクレジットカード払いの方がお得
年金は口座振替で支払った方がお得なので、年金事務所でも口座振替を勧められました。
でも、実は違います。
例え、関元率の低いクレジットカードだったとしてもクレカ払いにした方がお得なんです。
たとえば、口座振替とクレジット払いの1年前納をしたとしましょう。
口座振替は193730円、クレジット払い194370円なので、差額640円。
クレジットカードのポイントは悪くても0.5%高いと2%になることもあります。
ここでは最低レートの0.5%を採用して計算してみましょう。
194370円×0.5%で971ポイントもらえます。
年金の口座振替とクレジット払いの差額は640円だったので、971円分の971ポイントもらえるならクレジットカードで支払った方が値引き率がよくなりました!
つまり、支払う段階では口座振替の方がお得なのに、実質的にはクレジットカードの方がお得になるのです。
年金の割引率が使うクレジットカードで違う
クレジットカードを持っているなら、その還元率を調べてみましょう。
関元率については、そのクレジットカードのホームページに乗っています。
ちなみに、私がよく使う楽天カードの場合は1%なので、年金を1年払いにすると1943ポイントがもらえ、1943円分の買い物の支払いに使えます。
関元率が高ければ高い方がお得なのですが、それ単純ではありません。
ポイントの使いやすさや使える条件などの縛りがあるためです。
私が持っているREXカードは、関元率1.25%と高いのですが、ポイントを支払いで現金値引きとして使うには、1口1500ポイントずつという縛りがあるので、端数は1500ポイントたまるまで使えません。
このように、ポイントの還元率だけでなく、ポイントの使い道まで考えてクレジットカードを選ぶべきだと思っています。
そうしないと、せっかくポイントをもらっても、節約した気になっただけで使えないのでは意味がありませんからね。
楽天で使える楽天カード、Tポイントとしていろんなお店で使えるヤフーカードは、ポイント還元率と使い勝手のバランスがいい最強のカードだと思っています。
年会費も無料なので、持っておいて損することもありません。
ポイントよりもマイルの方がお得
楽天かヤフーカードで払っておけば間違いない。
とは基本的には思っているのですが、年金はANAアメックスゴールドで支払うことにしました。
ポイントでもらってその分現金のように支払いに使うより、マイルの方がお得だからです。
よく飛行機に乗る人は、マイルがたまりやすいANA系のクレジットカードを使いましょう。
たまに海外も行くって人は、海外旅行保険が充実しててカード払いしなくても保険がついているANAアメックスゴールドはおすすめです。
マイルがなぜポイントを貯めて使うよりもお得なのか?
私も最初はいまいちピンと来ませんでした。
1ポイントは1マイルに交換できるけど、(ANAアメックスの場合)1マイルの現金価値は1円以上なんで、飛行機に乗る人なら絶対にマイルの方が得ですよね。
マイルがどれだけ得なのか?その仕組みや現金換算のマイルの真の価値について、また別の記事でまとめたいと思います。
年金のクレジットカード払いの落とし穴
年金をクレジットカードで支払うためには、年金事務所に直接申請を出すか郵送で送る方法があります。
申請書は、国民年金機構のホームページからダウンロードできるので、年金事務所に行く必要はありません。
手続きに必要なのは、基礎年金番号とクレジットカードと申請書。
手続きしてから大体2か月後くらいからクレジットカード払いができるようになるのですが、それまでの間はこれまでの支払い方法を続けるか、現金で支払うことになります。
私が年金事務所にわざわざ行ったのに、手続きをせずに帰ってきたのはこれが理由です。
私は年金の払い込み用紙が手元に届いた4月に窓口に行きました。
4月に申請をしても、クレカ払いが始まるのは順調に云っても6月からになり、今年は1年分の前納制度が利用できないのです。
前納制度の支払いをするためには、最低でも2月までには申請書を出しておかないといけなかったことがわかったことだけは収穫でした。
年金を2年前納・1年前納したい場合は、その支払いたい年の2月までに申請しておきましょう。
もし、前納制度に間に合わなかった場合でも、現金払いでクレジットカードのポイントをもらう裏技を紹介します。
年金の現金払いでもクレジットカードのポイントをもらう裏技
年金をコンビニなどで現金で支払う場合も、nanacoを使うことでポイントを貯めることができます。
nanacoとは、セブンイレブンで使える電子マネーのことで、クレジットカードでnanacoにチャージして支払うことでクレジットカード利用分のポイントがたまるからくり。
つまり、クレジットカードで直接払うのではなく、間接的に支払うことでポイントがもらえる方法です。
流れをまとめると、
クレジットカード⇒nanacoにチャージ⇒nanacoで現金のように支払い。となります。
「なーんだ、じゃあわざわざ申請書まで出して前納しなくても、nanacoを使って年金前納したらいいじゃん!」
この方法なら、面倒な手続きをしなくても年金の割引ができて、ポイントももらえてウハウハなんですが、現実はそう上手くいきません。
nanacoへのクレジットカードへのチャージは、限度額5万円までとなっているのです。
さらには、この方法でクレジットカードのポイントを貯める人が増えたためか、楽天カードからnanacoへのチャージをしてもポイントがもらえなくなってしまいました。
クレジットカードからnanacoへのチャージでは、ポイントをもらえなくなったり、関元率が低くなってるところがほとんどです。
今後どうなるかわかりませんが、今の時点では毎月支払うなら「クレカ⇒nanaco⇒年金支払い」とした方がお得なので、クレジットカードの支払いが始まるまではこの方法をとることにしました。
私は、ANAアメックスゴールドで支払おうと思っていたのですが、アメックスカードはnanacoはポイント付かないことがわかったので、ヤフーカードでnanacoにチャージしています。
nanacoにチャージできてポイント還元率が一番高いのは、リクルートカードなのですが、持っていないことと普段使いでポイントを使う場面が少ないことからヤフーカードにしました。
ポイントを最大限欲しい人はリクルートカードを持っておくといいでしょう。
年金をクレジットカードで支払う方法のまとめ
これまで年金は、払い込み用紙で毎月現金で支払っていたので、かなりもったいないことをしたなぁと後悔しています。(涙)
年間20万円弱を5年も6年も支払っていたらポイントだけでも1万円分はもらえたはず!
さらに、年金をクレジットカード払いにしたことをきっかけに、他にもクレジットカードで払える税金があることを知りました。
今どき銀行に預けていても何も買えないような金利しかつかないことを考えると、現金で支払いをすることはかなり損をしてしまいます。
1回ずつのポイントは少なくても、確実に現金同等かそれ以上の価値があるとわかったので、最近はスーパーのレジでもクレジットカードを使うようになりました。
今は貯めたマイルで沖縄に家族旅行に行くことを目標にしています!
支払いを現金からクレジットカードにするだけで、簡単に節約にもなるのでおすすめです。